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バーチャル・アーキテクチャー ばーちゃるあーきてくちゃー virtual architecture

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知恵蔵2015の解説

バーチャル・アーキテクチャー

仮想建築。コンピュータースクリーンのなかのサイバースペースに構築される建築のイメージ作品の総称。そもそもサイバースペースというアイデア1984年に発表されたウィリアムギブソンのSF小説『ニューロマンサー』に由来するもので、コンピューター・スクリーンの内側を無限定な空間に見立てたこの発想は多くの建築家の想像力を刺激し、パソコンインターネットが普及した90年代以降は、多くのバーチャル・アーキテクチャーがネット上に溢れ出すことになった。もちろん多くは現実の建築作品の設計図や完成予想図に活用されているが、ほとんど制約を受けない空間の性質を利用して、現実には実現不可能な実験的なデザインが試みられることも少なくない。このように、現実に建てられることを想定していない純粋なイメージ作品としてのバーチャル・アーキテクチャーをアンビルドと呼ぶ。近年ではニューヨーク世界貿易センター(WTC)跡地再興に向けてフリーダム・タワーの構想を発表したダニエルリベスキンドのように、アンビルドで高い評価を得た作風を現実の作品にも最大限活用する建築家も出現するようになった。

(暮沢剛巳 建築評論家 / 2007年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵2015」
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