パリ条約(1259)(読み)ぱりじょうやく

世界大百科事典(旧版)内のパリ条約(1259)の言及

【ルイ[9世]】より

…また聖俗諸侯による国王諮問会議から,高等法院と会計院が独立し,国王金貨の基準が設けられて,経済の安定がもたらされた。対外政策の面でも,彼の平和主義は,ピレネー山脈を国境としてその彼方からフランス勢力を撤収させて,アラゴンとの国境紛争を解消させたコルベーユ条約(1258),ノルマンディー,アンジュー,トゥーレーヌなどをフランス領とする代りにギュイエンヌなど南フランスの諸地をイギリスに与えたパリ条約(1259)に,よくその意図をうかがうことができる。彼の徹底した正義と平和の理念は,フランス王権の威信を国際的にも高めることになり,西ヨーロッパ諸国の国内紛争に関しても彼が調停を依頼されるほどであった。…

※「パリ条約(1259)」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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