ヒメジャゴケ(読み)ひめじゃごけ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ヒメジャゴケ」の意味・わかりやすい解説

ヒメジャゴケ
ひめじゃごけ
[学] Conocephalum supradecompositum (Lindb.) Steph.

コケ植物ジャゴケ科の1種。庭や路傍などの湿った土上に生える扁平(へんぺい)なコケ。植物体は長さ2~3センチメートル、幅5ミリメートル前後で、黄緑色を呈する。冬は枯れることが多い。早春になると、高さ2~3センチメートルの柄をもった器托(きたく)を出し、ここに胞子をつける。また、秋には植物体の先に粉状無性芽をつけることがある。日本各地のほか中国インドヒマラヤに分布する。

[井上 浩]

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世界大百科事典(旧版)内のヒメジャゴケの言及

【ジャゴケ】より

…雄器托は無柄,楕円形でいぼ状,多数の造精器を内蔵する。同属のヒメジャゴケC.supradecompositum (Lindb.) Steph.は東アジアに分布し,ジャゴケに比して小さく,長さ2~4cm,幅3~4mm,淡緑色でつやがない。秋に葉状体の先端に多数の無性芽を生じる。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」