化学辞典 第2版 の解説
ピクテー・スペングラー合成
ピクテースペングラーゴウセイ
Pictet-Spengler synthesis
A. PictetとT. Spengler(1911年)が報告したイソキノリン合成.β-フェニルエチルアミンとアルデヒドからテトラヒドロイソキノリン誘導体が得られる.この反応はホルマリンを用いればα-置換基のないイソキノリンを,エチル基上にほかの置換基があれば置換基をもつ誘導体を与え,酸触媒がなくても進行する.α,β-エポキシ酸をアルデヒドのかわりに用いることもできるし,フェニル基がほかのヘテロ環であっても同様な閉環反応が進行する.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報