ブールジュ(Elémir Bourges)(読み)ぶーるじゅ(英語表記)Elémir Bourges

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

ブールジュ(Elémir Bourges)
ぶーるじゅ
Elémir Bourges
(1852―1925)

フランスの小説家。マノスクの生まれ。1874年パリに出、81年『秀作評論』を創刊、また『ル・ゴーロア』紙、『両世界評論』などに寄稿。第一作は新聞小説『斧(おの)の下に』(1883、初出は『斧に触るな』)。『神々の黄昏(たそがれ)』(1884)はドイツ名門の衰亡を、『弟子』(1887)は思想家の教師としての倫理的責任を、『鳥は飛びたち花は散る』(1893)は宿命に巻き込まれる王族を、『身廊』La Nef(第一部1904、第二部1922)は人間の宿命との闘いをそれぞれ描いている。1900年からアカデミー・ゴンクール会員。

[遠山博雄]

『中島廣子・山田登世子訳『神々の黄昏』(1985・白水社)』

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