プテリクティス(英語表記)Pterichthys

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「プテリクティス」の意味・わかりやすい解説

プテリクティス
Pterichthys

板皮綱胴甲目の化石属。絶滅した甲胃魚の胴甲類のうちで最も古い,甲板に包まれた魚類一種で,スコットランドデボン紀中期の地層に産する。体の後半は普通の魚のような形で不等尾と一つの背鰭(せびれ)があり,鱗に覆われているが,体の前半は甲板に覆われ,前方に甲殻動物の脚のように甲板をかぶった一対の器官がある。このことと発達の弱い顎とから,底生でやわらかい食餌をとっていたものと考えられている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android