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プランタジネット様式 プランタジネットようしきstyle Plantagenêt[フランス]

世界大百科事典 第2版の解説

プランタジネットようしき【プランタジネット様式 style Plantagenêt[フランス]】

フランスの初期ゴシック建築様式の一つ。〈アンジュー様式〉ともいう。プランタジネット朝治下の西部フランス,ことにアンジュー地方に行われた。イギリスの様式を起源とし,壁つきアーチや横断アーチよりも交差リブのほうが高く,天井はドーム状をなす。北フランスのゴシックのように上昇感を強調することはない。単身廊形式もしくは身廊と左右側廊が同じ高さのハレンキルヘ形式をとる。また周歩廊やフライイング・バットレス,バットレス(扶壁)を欠くことが多い。

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世界大百科事典内のプランタジネット様式の言及

【アンジェ】より

…アンジュー伯領,そののち公国の首都として栄え,とくにプランタジネット朝治下に黄金時代を迎えた。12~13世紀に建てられたサン・モーリス大聖堂の身廊(12世紀中ごろ)は,プランタジネット様式(アンジュー様式ともいう)の最初の例とされる。正面扉口彫刻と美しいステンド・グラスも有名。…

【ゴシック美術】より

…それゆえ,これにともなう彫刻その他の装飾を含めて〈初期ゴシック〉美術と呼び,13世紀のゴシックと区別している。この主流のほか,初期ゴシック建築にはなお,2層構成の簡素な教会堂に堅固なリブ・ボールトを架したシトー会建築があり,アンジューやポアティエ地方におこなわれた教会堂にリブを付加したドーム形ボールトを採用するプランタジネット様式があった。
[フランス]
 13世紀の前半,シャルトル,ランス,アミアンとあいついで建立される三大聖堂によって,ゴシック建築の古典的様式が実現された。…

【ポアティエ】より

…内陣ボールトと地下祭室にロマネスク壁画が残る。サン・ピエール大聖堂は,大部分アンジュー様式(プランタジネット様式)で,方形後陣中央のキリストの昇天と磔刑を表す大ステンド・グラス(12世紀末)はロマネスク期の作例。プランタジネット朝治下で,アンジュー様式の優れた世俗建築,旧宮殿大ホール(12世紀末。…

※「プランタジネット様式」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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