プルプレオ塩(読み)プルプレオエン

化学辞典 第2版 「プルプレオ塩」の解説

プルプレオ塩
プルプレオエン
purpureo salt

クロロペンタアンミンM(Ⅲ)塩[MCl(NH3)5]X2総称(MはCo,Cr,Rh,Irなど,Xは一価の陰イオンを表す).コバルト塩が赤紫色であるため,ラテン語で赤紫色の意味の“プルプレオ塩”と命名された.しかし,クロム塩は真紅色,ロジウム,イリジウム塩は白黄色である.いずれも,ペンタアンミン系列錯塩の製造原料として用いられる.コバルト,クロム塩は水中アクア化してロゼオ塩になりやすいが,ロジウム塩はアクア化しにくく,イリジウム塩は100 ℃ でも分解せず安定である.[別用語参照]ルテオ塩

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

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