アクア化(読み)アクアカ

化学辞典 第2版 「アクア化」の解説

アクア化
アクアカ
aquation

錯体にH2Oが配位すること.酸加水分解ともいう.錯体の置換反応機構を考察するうえで重要な反応である.一般に,水溶液中の反応は次の2段階で進む.

[ML5X]n + H2O → [ML5(H2O)](n+1)+ + X(1)

[ML5(H2O)](n+1)+ + Y → [ML5Y]n + H2O(2)

(1)がアクア化反応であり,(2)がアネーション反応である.(1)の反応速度は X種類により異なり,解離機構(SN1型反応機構)によると考えられている.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

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