ヘドウィヒ・ガラス(その他表記)Hedwig glass

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ヘドウィヒ・ガラス」の意味・わかりやすい解説

ヘドウィヒ・ガラス
Hedwig glass

11~12世紀に地中海南東岸地域のガラス産地で作られたやや茶色を帯びたレリーフ・カットのガラス器。近年南ロシアのビザンチン遺跡で幾例か発掘されたことから,ビザンチン・ガラスと考えられるようになった。厚手のタンブラー型の杯で,外表面に図式化したライオン,ワシ,葉文などがレリーフ状に彫り出されている。代表的作品は,シュレジエン公ハインリヒ1世夫人ヘドウィヒ所蔵のガラス聖餐杯で,この種のガラス器の呼称ともなった。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む