ペルシス(その他表記)Persis

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ペルシス」の意味・わかりやすい解説

ペルシス
Persis

イランの南西地方の古代名。古代ペルシアパルサ Parsaのギリシア語形。現ファルス。前7世紀にここに定着したパルサ (ペルシア) 族に由来する。彼らはウルミア湖の南のパルスアシュ地方から移住アケメネス朝発生の地としてペルシスの住民はペルシア帝国支配者と考えられ,税を免除され,キュロス2世パサルガダエ,ダレイオス1世のペルセポリスなどの王都がペルシスに築かれた。アレクサンドロス3世 (大王) に敗れたのちはセレウコス朝の支配に服した。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のペルシスの言及

【ペルシア帝国】より

…彼らは当時ウルミエ(レザーイエ)湖南西部にいたが,その後ザーグロス山脈を南下し,前7世紀前半にエラムのアンシャン地方に入って定住した。この地はやがて彼らの名にちなんでパールサPārsa(ギリシア語ペルシスPersis,ラテン語ペルシアPersia)と呼ばれた。現在のファールスFārs州である。…

※「ペルシス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む