パルサ
palsa
主に不連続的永久凍土地域に形成されるドーム状の地形。高さ数m~7mで,直径十数mの円~楕円形をなす。泥炭が堆積する沼沢地に形成される。いくつかのパルサが結合して泥炭台地(peat plateau)となることもある。隆起の原因は,泥炭層内の凍上現象により厚さ数cm程度の氷レンズが不連続的に集積することによる。形成完了には数十年を要し,隆起後一定の時間が経過すると頂部からの融解で沈下し,やがて消滅する。スカンジナビア北部・カナダ北部・南シベリアのほか,北海道大雪山の高根ヶ原にも部分的に分布する。語源はスウェーデン語の「楕円形」に由来。形態が類似した地形にバイジャーラーヒー(ヤクート語起原)があるが,これは永久凍土の融解時に形成される地形。
執筆者:福田 正巳
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報
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出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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世界大百科事典(旧版)内のパルサの言及
【周氷河地形】より
…斜面にはソリフラクションの前面が高さ数十cmの微起伏をもって舌状にのびたソリフラクションローブsolifluction lobe,数mm以下の細粒物質と数cm大の岩片が互層をなす成層斜面堆積物が分布する。永久凍土地帯では,凍結割れ目を満たす水が凍った氷楔(ひようせつ)ice wedge,それが作る径数十mの巨大多角形土polygons,氷の薄層をもつ径数m~数十m,高さ数mの泥炭の高まりであるパルサpalsa,さらに大型で中に氷塊をもつ小丘ピンゴpingo,地表下に集積した集塊氷,それが溶けてできた浅い盆地アラスalasや融解湖などの地形が発達する。凍土現象の断面には,インボリューションinvolutionという複雑にゆがんだ,褶曲・貫入構造や,土中の礫が長軸を垂直方向に向けた礫の立ち上がりなどの,融凍攪拌現象がみられる。…
※「パルサ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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