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マルチフェロイック物質 まるちふぇろいっくぶっしつ multiferroics

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知恵蔵2015の解説

マルチフェロイック物質

強磁性、強誘電性、強弾性などの性質を複数有する物質系。物質は外場に対して何らかの応答を示す。例えば、磁場に対して磁化、電場に対して電気分極、応力に対してひずみが発現するが、それらは長距離的秩序によってもたらされると理解されている。外場のない場合でも、自発的に秩序を示す物質があり、それぞれ、強磁性(ferromagmetic)、強誘電性(ferroelectric)、強弾性(ferroelastic)を示す。フェロイック(ferroic)はこれらの共通の性質を包括的に形容する概念である。マルチフェロイックは、多重(マルチ)とフェロイックの合成語で、多重強的秩序系と訳される。マルチフェロイック物質は、異なる秩序状態の相互作用により新奇な応答現象が期待される。例えば、磁場による電気分極の応答や電場による磁化の応答などである。強磁性と強誘電性が共存する物質としてTbMnO(3)、BiMnO(3)などがある。新たな物質開拓や新たなセンサーデバイスへの応用など今後の展開が期待される。

(岡田益男 東北大学教授 / 2008年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵2015」
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デジタル大辞泉の解説

マルチフェロイック‐ぶっしつ【マルチフェロイック物質】

multiferroic materials電気磁気効果のように、電場と磁場のように異なる場に対して、相互に応答するマルチフェロイクスという性質をもつ物質。

出典|小学館 この辞書の凡例を見る
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
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