マルツノガイ（読み）まるつのがい

日本大百科全書(ニッポニカ)

マルツノガイ
まるつのがい / 丸角貝
[学] Fissdentalium vernedei

軟体動物門掘足綱ゾウゲツノガイ科のツノガイ。紀伊半島以南の水深20～100メートルの泥底にすむ。最大のツノガイ類で、殻長13.5センチメートル、殻口径1.8センチメートル。殻表には約40本の細い縦肋(じゅうろく)があり、断面は円形、殻色は橙黄(とうこう)色をしている。殻の曲がりは緩く、殻頂に深い切れ込みがある。

［奥谷喬司］

[参照項目] | ツノガイ

出典　小学館　日本大百科全書(ニッポニカ)

世界大百科事典（旧版）内のマルツノガイの言及

【ツノガイ(角貝)】より

…表面は平滑または縦に肋条がある。殻口は円形または肋条に応じて4～8角(ヤカドツノガイ)また多角形で歯車状(マルツノガイ)のものもある。全海洋に広く分布するが，とくに熱帯に多い。…

※「マルツノガイ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典｜株式会社平凡社「世界大百科事典（旧版）」