ミナミオットセイ(読み)みなみおっとせい(その他表記)South American fur seal

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ミナミオットセイ」の意味・わかりやすい解説

ミナミオットセイ
みなみおっとせい / 南膃肭臍
South American fur seal
[学] Arctocephalus australis

哺乳(ほにゅう)綱鰭脚(ききゃく)目アシカ科の海産動物。南緯30度以南の南半球に分布する。体長は雄2.5メートル、雌1.8メートルほどで、体形オットセイに似るが、吻(ふん)はややとがる。毛皮は高価な毛皮製品となる。日本での飼育は1973年(昭和48)からで、芸もよく覚える。同じ属の近似種に、チリオットセイ、アフリカオットセイ、ニュージーランドオットセイオーストラリアオットセイ、ケルゲレンオットセイが知られている。

[鳥羽山照夫]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内のミナミオットセイの言及

【アシカ(海驢∥葦鹿)】より

…南半球は外敵などが少なく,南アメリカを中心に南大洋(なんたいよう)(南極海と亜南極洋)の島々で種分化が進み種数が多い。とくにミナミオットセイ類は7種と多い。北大西洋にはアシカ科は分布しない。…

※「ミナミオットセイ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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