ヨリトフグ(読み)よりとふぐ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ヨリトフグ」の意味・わかりやすい解説

ヨリトフグ
よりとふぐ
[学] Sphoeroides pachygaster

硬骨魚綱フグ目フグ科に属する海水魚。本州中部以南の各地と世界中の温帯から熱帯域に分布する。フグ科魚類のなかでも分布範囲がもっとも広い種である。体は円滑で小棘(しょうきょく)はなく、体の腹面に多数のしわがあり、縦走線を形成するのでカワフグ(革河豚)、また水を飲み込んでいるのでミズフグ(水河豚)ともよばれる。体の背側は青緑色で腹側は白く、斑紋(はんもん)はない。体長35センチメートルに達する。フグ科のなかではもっとも深みに生息する種である。まったく無毒で卵巣食用になる。味はトラフグなどより劣り、価格も低い。底引網で漁獲される。

[松浦啓一]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

機械メーカー。トヨタグループの総本家で,繊維機械のほかトヨタ自動車からの小型商用車の受託生産,エンジンその他の自動車部品,フォークリフトなどの産業用車両の生産も行なう。1926年豊田佐吉が,みずから発...

豊田自動織機の用語解説を読む