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ラプラスの魔 Laplace's demon

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法則の辞典の解説

ラプラスの魔【Laplace's demon】

自然界のあらゆる力と宇宙全体のある時点における状態を完全に把握することができ,かつ,これらの素材を完璧に解析する能力をもった仮想的な知的存在.このような魔(demon)にとっては宇宙の中に何一つとして不確実なものはなく,未来のことを完璧な形で予見することが可能となる.

出典|朝倉書店
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世界大百科事典内のラプラスの魔の言及

【決定論】より

…運動法則は,運動に関するかぎり完全に一義的な因果連鎖を保証したからである。 この世界に存在するすべての物体が質点に還元され,その運動がすべて運動法則によって一義的に描き上げられる以上,この世界に生起するいっさいのできごとは,結局は決定されている,という力学的・機械論的決定論は,フランス啓蒙思想の頂点としての〈ラプラスの魔〉の概念に最もよく象徴される。そのなかで人間の自由意志はいかなる位置を占めうるか,単なる仮構に過ぎないという解答も含めて,この問いは,今日まで問われ続けている。…

【場】より

…皮肉なことにデカルトは真空を認めなかったために原子論者にはなれなかったが,原子論における原子をデカルトの材料としての〈もの〉の具体像となし,一方,〈運動〉の法則にはニュートンの運動法則を採用することによって,このプログラムは理念上は完成したかに見えた。ある時点において作用している力や力学的状態を完全に把握・解析する能力をもち,宇宙の全運動を確定的に知ることのできる超人間的知性で,ラプラスによって想定されたことから,のちに〈ラプラスの魔〉と呼ばれたものはそうした状況の象徴ともいえる。 しかし,ここに解決されないで残された問題がいくつかある。…

※「ラプラスの魔」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
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