ロッキード・コンステレーション(英語表記)Lockheed Constellation

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

ロッキード・コンステレーション
Lockheed Constellation

第2次世界大戦後の長距離国際線の花形旅客機。乗客にとっては与圧と高速が魅力,乗員にとっては旅客機初の油圧操縦系統が特徴という4発機。揚抗比の向上のためエンジンを主翼下面に取り付け,しかもプロペラ直径を大きくしたために脚が長くなった。それでも前脚を少しでも短くするため機首をやや下げ,尾部は接地角をとるために持ち上げた。このことで胴体は前後にS字形を描き,本機の特色となっている。大きな水平尾翼には3枚の垂直尾翼がつく。型式証明の取得は戦後まもない 1945年 12月。翌 1946年初めから「コニー」の愛称でニューヨーク-パリ間などの国際線に就航した。キャビンは 46~64席。 1951年には胴体を延長して最大 95席の『スーパーコンステレーション』も登場した。最終的なL-1649A型は,エンジンがライトR-3350 (3400馬力) 4,全長 35.41m,全幅 45.72m,総重量 70t,巡航速度時速 520km,航続距離 8690km。 (→ロッキード )

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android