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与圧 よあつpressurization

翻訳|pressurization

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

与圧
よあつ
pressurization

高高度を飛ぶ航空機で,搭乗者を保護するために機内圧力を外の気圧より高めること。与圧装置は,与圧機,圧力調整弁などで構成し,たとえば旅客機では,飛行高度2万 4000フィート (7300m) でも室内は海面高度に相当する気圧を保持し,飛行高度3万 5000フィート (1万 600m) で室内は高度 4500フィート (1370m) 相当の気圧を保持する。設計基準では,室内の気圧が高度 8000フィート (2400m) 相当以上にならないように要求されており,もし与圧装置が故障して室内気圧が高度1万フィート (3000m) 相当をこえたときは,緊急用の酸素系統が自動的に作動するようになっている。第2次世界大戦中に日本を空襲したアメリカ合衆国のボーイングB-29爆撃機は,機内前後の搭乗員室を与圧して高度 9000mで本土に進入,日本の戦闘機による迎撃を寄せつけなかった。その与圧能力は飛行高度 9100mで機内の気圧は高度 2400m相当であった。

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大辞林 第三版の解説

よあつ【与圧】

( 名 ) スル
高々度を飛ぶ飛行機などで、室内の気圧を外の大気圧より上げて、地上と同じような気圧に保つこと。

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世界大百科事典内の与圧の言及

【与圧胴体】より

…そこで現在の航空機は,軽飛行機のうちの簡単なものやヘリコプターを除くほとんどが,高空を飛行中は,室内の気圧を外の大気圧より上げて低高度の気圧に保つようにしている。これを与圧といい,与圧する部分を与圧室pressurized cabinと呼ぶ。輸送機などは胴体のほぼ全部を与圧室とする必要があるので,胴体そのものを気密構造の与圧胴体とし,横断面は内外の圧力差に耐えるのに有利な円形または円弧を組み合わせた形が多い(図)。…

※「与圧」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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