ヲヤコツ(読み)をやこつ

日本歴史地名大系 「ヲヤコツ」の解説

ヲヤコツ
をやこつ

アイヌ語に由来する地名。コタン名のほか山名としても記録されている。天保郷帳には「アツケシ持場」のうち「ヲヤコツ」とみえ、当地一帯は近代に入り奔渡ぽんと村に包含された。仮名表記は「ヲヤコツ」が多いが(谷「蝦夷紀行」、「蝦夷日誌」一編、「廻浦日記」、板本「東蝦夷日誌」)、山名として「ヲヤコケ山」(木村「蝦夷日記」)がみえる。谷「蝦夷紀行」に「夷舟家にて小舟をかり、かの湾曲の所を渡り、ヲヤコツの出崎に上りたり」(寛政一一年七月三日条)とあり、「蝦夷日誌」(一編)には「此処蠣しまの南ニ当る。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android