白砂(読み)ハクシャ

デジタル大辞泉 「白砂」の意味・読み・例文・類語

はく‐しゃ【白砂/白沙】

白い砂。はくさ。
[類語]真砂いさご砂子黄砂熱砂珪砂

しら‐す【白砂】

鹿児島・宮崎両県にまたがり広く分布する、白色孔隙こうげきに富む火山噴出物。鹿児島湾北端部の姶良あいらカルデラ形成時の軽石などで、広い台地をつくっている。

しら‐すな【白砂】

白い砂。はくさ。
[類語]真砂

はく‐さ【白砂/白沙】

はくしゃ(白砂)

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「白砂」の意味・読み・例文・類語

はく‐しゃ【白砂・白沙】

  1. 〘 名詞 〙 白い砂。はくさ。
    1. [初出の実例]「不是秋江練白沙、黄金化出菊叢花」(出典菅家文草(900頃)六・九日侍宴、同賦菊散一叢金)
    2. [その他の文献]〔史記‐三王世家〕

しら‐す【白砂】

  1. 〘 名詞 〙 九州南部の鹿児島湾周辺一帯に広く分布する火山灰浮石(軽石)、岩片などの灰白色の火山噴出物を総称していう。厚さは不均一だが最も厚い部分で一五〇メートルぐらい。地味はやせているが、畑作ほか、加工して断熱材などに利用されている。

はく‐さ【白砂・白沙】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「さ」は「砂」の漢音 ) =はくしゃ(白砂)

白砂の補助注記

謡曲海人」「屍をはぐさに埋んで日月の算を経」の「はぐさ」は「はくさ」の誤りか。


しら‐すな【白砂】

  1. 〘 名詞 〙 白い砂。はくさ。しろすな。
    1. [初出の実例]「百敷の庭に掻しく白沙のされたりきとも思はざりしを」(出典:大観本古今六帖(976‐987頃)四)

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