法則の辞典 「ヴァイセンベルク効果」の解説
ヴァイセンベルク効果【Weissenberg effect】
この名称は1947年にヴァイセンベルクが,同軸二円筒の間に粘弾性液体を入れ,内筒を固定して外筒を回転させたときに,自由表面の内筒に近い部分が盛り上がることを指摘したことで名づけられたが,一般に内外の円筒が相対的角速度をもつ場合に現れる.〔記紀の国産みの段にある,イザナギ,イザナミの諾冊二尊が,天の浮橋から混沌の中に天の沼矛を入れて掻き回し,やがて穂先から滴り落ちたものが固まって,おのころ島ができたという条りは,ひょっとしたらこのヴァイセンベルク効果に関する世界最古の記載かもしれない.〕