回転軸(読み)カイテンジク(その他表記)axis of rotation

精選版 日本国語大辞典 「回転軸」の意味・読み・例文・類語

かいてん‐じくクヮイテンヂク【回転軸】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 図形物体の回転運動における中心の直線。〔数学ニ用ヰル辞ノ英和対訳字書(1889)〕
  3. 機械などで、回転運動の中心となる軸。「モーターの回転軸」
  4. ( 比喩的に用いて ) ある事柄が別の事柄へと変わる際の基準となる軸。
    1. [初出の実例]「形而上の世界と形而下の世界という、相異る次元への回転軸としてみられたのではなかったか」(出典:往還の記(1963‐64)〈竹西寛子〉一)

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最新 地学事典 「回転軸」の解説

かいてんじく
回転軸

axis of symmetry ,rotational axis

対称軸とも。結晶理想形についてその中心を通る軸を考え,結晶をこの軸に関して1回転させる間にその結晶がまったく同じ空間を占める回数に応じてn回回転軸という。すなわち,その結晶を回転軸に関して360°/n回転すれば常に操作前と同じ空間を占めることになる。結晶における回転軸としては二回(diad axis, 180°),三回(trigonal axis, 120°),四回(tetragonal axis, 90°),六回(hexagonal axis, 60°)の4種がある。n対称軸,n-fold axisともいう。32晶族についてのSchönfliesの記号では主たる回転軸以外に回転軸をもたないもの(循環群)をC2C3C4C6と表し,主たる回転軸に垂直な平面内に2n本の二回回転軸をもつもの(二面体群)をD2D3D4D6と表す。立方晶系の場合は3本の四回または二回回転軸と4本の三回回転軸が54°44ʼ08〟をなして交差するのでOまたはTと表される。Hermann-Mauguinの記号では43または23のように主たる対称軸から順に並記される。これら4種の回転軸は結晶中の原子配置の対称性表現にも用いられる。

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参照項目:対称の要素

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「回転軸」の意味・わかりやすい解説

回転軸
かいてんじく
axis of rotation

物体が1つの定点のまわりに一様な回転運動をするとき,その点を通る特定の直線上の点はまったく動かない。この定直線を回転軸という。任意の回転運動は瞬間的な微小回転の継続的な加え合せとみなすことができ,個々の微小回転の軸を瞬間回転軸という。回転軸が物体の3個の慣性主軸のどれかに一致するときは,回転運動中に軸の方向を変えようとする偶力が軸に働かないので,慣性主軸は自由軸とも呼ばれる。1つの自由軸のまわりを回転している物体について軸方向を少し変えてやると,3つのうちの2つの軸では軸の方向をもとに戻す偶力が働き,他の1つの軸では軸の方向をますます変えるような偶力が働く。前者の2軸を安定軸,後者を不安定軸という。機械の回転部分をなす動輪プーリー,歯車,カムなどでは安定軸を回転軸にとる。

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化学辞典 第2版 「回転軸」の解説

回転軸
カイテンジク
rotation axis

図形をある軸のまわりに角度2π/nで回転させ,回転前後で図形に変化がないとき,その軸をn回の回転軸,またはn回軸といい,記号nで表す.nは整数で

1 ≦ n ≦ ∞
である.結晶の場合,並進対称操作も満足しなければならないので,n = 1,2,3,4,6に限られる.図形が回転対称をもつときの回転軸を対称軸ともいう.

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世界大百科事典(旧版)内の回転軸の言及

【回転体】より

…1平面上の曲線cを,その平面上の直線lのまわりに回転したときに生ずる曲面を回転面といい,このときできる立体を回転体という。cを母線,lを回転軸といい,回転面をlを含む半平面で切った切口を子午線という。円,二等辺三角形,長方形をそれらの対称軸のまわりに回転したときに生ずる球,直円錐,直円柱は回転体で,その表面は回転面である。…

【結晶】より

…対称操作を具体的に表すものを対称要素という。図のaは360度回転の間に2回最初の形に重なり,bは4回重なるので,aの対称操作は2回回転,bのそれは4回回転,またO点で紙面に垂直な軸を考えて,aの対称要素を2回回転軸,bのそれを4回回転軸という。以上に対して,図のcの等方的な場合には,測定値の図形はO軸の周りに任意の角度回せばそれ自身に重なるところの円だけである。…

※「回転軸」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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