一巣一枝の楽しみ(読み)いっそういっしのたのしみ

精選版 日本国語大辞典 「一巣一枝の楽しみ」の意味・読み・例文・類語

いっそう【一巣】 一枝(いっし)の楽(たの)しみ

  1. ( 「荘子‐逍遙遊」の「鷦鷯巣深林、不一枝偃鼠河、不腹満」による ) ミソサザイ一本の枝に巣を作って満足し、ドブネズミは小さな腹一杯に水を飲んで満足するところから、分を知り分に安んずることのたとえ。
    1. [初出の実例]「南花真人の謂所一巣一枝の楽み、偃鼠が腹を扣て、無何有の郷に遊び」(出典:俳諧・夏炉一路(1757)一枝軒)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

関連語 出典 実例 初出

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む