一巣一枝の楽しみ(読み)いっそういっしのたのしみ

精選版 日本国語大辞典 「一巣一枝の楽しみ」の意味・読み・例文・類語

いっそう【一巣】 一枝(いっし)の楽(たの)しみ

(「荘子‐逍遙遊」の「鷦鷯巣深林、不一枝偃鼠河、不腹満」による) ミソサザイ一本の枝に巣を作って満足し、ドブネズミは小さな腹一杯に水を飲んで満足するところから、分を知り分に安んずることのたとえ。
※俳諧・夏炉一路(1757)一枝軒「南花真人の謂所一巣一枝の楽み、偃鼠が腹を扣て、無何有の郷に遊び」

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