一志村(読み)いちしむら

日本歴史地名大系 「一志村」の解説

一志村
いちしむら

[現在地名]嬉野町一志

中村なかむら川の下流左岸沿いの段丘上に位置し、天花寺てんげいじ村の南西にあたる。小字名にヲカイトの垣内地名と一志郡の郡家所在地を推定させる郡一こおりいちの地名がある。郡一には奈良時代の古瓦と塔心礎ほかを残す一志廃寺跡(東福寺跡)がある。丘陵部に壱志君いちしのきみ塚とも称される古墳時代前期の前方後方墳筒野つつの古墳があり、壱志君の本拠地とも考えられている。

文禄検地帳(徳川林政史蔵)田畑合せて三九町二反一畝一五歩、分米四七一・一石、うち田二六九・六九八石とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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