日本大百科全書(ニッポニカ) 「万能峠」の意味・わかりやすい解説 万能峠まんのうとうげ 兵庫県佐用(さよう)郡佐用町と岡山県美作(みまさか)市の境界にある峠。万ノ峠、万ノ峠(たわ)ともいう。近世初頭に出雲(いずも)街道の峠道として開かれ、松尾芭蕉(ばしょう)が「梅が香にのっと日の出る山路かな」の句を詠んだといい、梅ヶ香塚がある。この下を西日本旅客鉄道姫新(きしん)線がトンネルで通る。1910年(明治43)北東約500メートルに新道が開通し、現在国道179号として交通量が多い。[大槻 守] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例