山川 日本史小辞典 改訂新版 「三仏寺投入堂」の解説
三仏寺 投入堂
さんぶつじなげいれどう
三徳山(みとくさん)中腹の北むきの急斜面の崖にある岩窟内にたつ。平安後期の建築で,背面柱を除く柱を下に長く伸ばし懸造(かけづくり)とする。正面1間,背面2間,側面1間の母屋(もや)に,正面と西側面に吹き放しの庇縁を設けた形で,東側面に方1間の小規模な愛染堂が付属。西側面の庇屋根は高さをかえ,外観に変化をもたせる工夫がされている。母屋内部に壇を設け,壇の上下に蔵王権現像を安置。庇縁からの高さ3.8m。国宝。
出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報