日本歴史地名大系 「三刀屋文書」の解説
三刀屋文書
みとやもんじよ
写本 水戸彰考館
解説 紀州藩士三刀屋伴蔵(扶明)所蔵の文書類を水戸藩が「大日本史」編纂のため延宝七年に筆写した諸家文書纂のうちの一つ。三刀屋氏(諏訪部氏)は承久の乱後に出雲国三刀屋郷の地頭となった西遷御家人で、三刀屋家伝来の古文書一二一通と系図一巻および一三軸に成巻された古文書の各巻ごとの簡単な説明(目録)からなる。三刀屋文書の原本は失われており、この写本が原本に準ずる位置を占める。三刀屋氏関係文書には、ほかに三刀屋氏の一族佐方家に伝えられた佐方文書(原本)があり、「熊本県史料」に集録されている。
活字本 三刀屋城跡調査委員会編「三刀屋氏とその城跡」(全文)、「後鑑」「大日本史料」など(いずれも一部)。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報