三味線独稽古(読み)さみせんひとりげいこ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「三味線独稽古」の意味・わかりやすい解説

三味線独稽古
さみせんひとりげいこ

日本音楽の文献。2種ある。 (1) 義太夫節の三味線独習書。鶴沢新右,野沢喜立著。末吉梅笑編。前編は『浄瑠理三味線独稽古』と題して宝暦7 (1757) 年,後編は『三味線独稽古』と題して同 10年刊行。前後編合本もある。寛政8 (96) 年再版。口三味線方式により,曲節および奏法の説明がある。 (2) 地歌の三味線独習譜。高濃東州 (栄次郎,高思温ともいう) 編。島本検校序。3巻3冊。天保 13 (1842) 年和歌山で刊行。題簽三絃 (さみせん) 独稽古初編』。別題『三絃独稽古解疑』。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android