最新 地学事典 「三瓶火山」の解説
さんべかざん
三瓶火山
Sanbe volcano
島根県中部にある活火山。標高1,126m。基盤の花崗岩上にある開析された成層火山およびカルデラ内に比高600m,基底径4km×3kmの溶岩ドーム群がある。溶岩ドーム群は男三瓶・子三瓶・孫三瓶・女三瓶などからなり,それらに囲まれて直径700mの室ノ内火口がある。個々の溶岩ドームはそれぞれわずかに異なる岩石組成を有する。三瓶火山の活動は4期に分けられ,第1期には古三瓶成層火山の形成と三瓶火砕流の噴火によるカルデラの形成が起こり,その年代は3万~2万年前。第2期は日影山溶岩および小田火砕流の噴火で,1.5万年前。第3期は三瓶降下軽石の噴火と山頂部の溶岩ドーム群の形成。第4期は,約4,000年前の大平山降下火砕堆積物と大平山火砕流の噴火で,これらは室ノ内火口から噴出。噴出物は黒雲母角閃石デイサイト質。最新の噴火は1,400-1,300年前と推定。参考文献:福岡孝ほか(2002) 地球科学, Vol. 56: 105-122
執筆者:宇井 忠英・佐藤 博明・竹下 欣宏
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

