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活火山 かっかざんactive volcano

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

活火山
かっかざん
active volcano

活動的で,現在噴火しているか,近い将来噴火する可能性もある火山活火山の定義は科学的には明確でないが,日本では防災対策上監視を必要とする火山という意味で,気象庁が活動的な火山として定常的火山観測を行なっている火山に対して使われることが多い。

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知恵蔵の解説

活火山

活動的で近い将来噴火を起こす可能性のある火山。日本では、おおむね過去1万年以内に噴火した記録があるか、現在活発な噴気活動のある火山という基準で、2003年に全部で108の活火山が認定された。また、活動度を示す2つの尺度が見積もられた。(1)過去1万年間の噴火の頻度、規模、爆発性などを定量化した1万年活動度指数、(2)過去100年間の観測データに基づく100年活動度指数。ただし、海底火山北方領土の火山は、データ不足のため評価の対象外。2つの活動度指数を用いて、活火山は3段階に分類された。Aランク(最も活動度が高い)は有珠山浅間山、三宅島、桜島など13火山、Bランク(活動度は中程度)の火山は富士山霧島山など36火山、Cランク(活動度は最も低い)の火山は赤城山など36火山。現在は活動的でないが将来噴火しそうな火山を休火山、今後噴火しそうにない火山を死火山と呼ぶが、その判定は難しく、火山の分類に適用されることは少ない。

(井田喜明 東京大学名誉教授 / 2007年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」
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朝日新聞掲載「キーワード」の解説

活火山

過去1万年以内に噴火した火山と今も活発な噴気活動が確認されている火山。気象庁が定義している。以前は「2千年以内」としていたが、1979年に御岳山(長野県、岐阜県)が有史以来初めて噴火し、最後の活動から数千年後に噴火した火山もあるため、2003年に改めた。活火山は北方領土や海底も含めて110あり気象庁が47について24時間体制で監視している。「休火山」「死火山」という表現は使われていない。

(2012-12-02 朝日新聞 朝刊 1総合)

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デジタル大辞泉の解説

かっ‐かざん〔クワツクワザン〕【活火山】

《「かつかざん」とも》現在火山活動噴火または噴気活動)をしているか、過去おおむね1万年以内に噴火したことのある火山。将来も噴火する可能性は高いが、その判定は難しい。→休火山死火山
[補説]以前はおよそ2000年以内に噴火したことのある火山とされていたが、国際的な定義に合わせ、平成15年(2003)から気象庁の火山噴火予知連絡会も現在の定義に変更。これによって富士山が活火山となった。日本には110の活火山があり、火山噴火予知連絡会は、過去100年または過去1万年の活動度に基づいてA~Cの3段階に分類している(海底火山北方領土の火山、および平成23年に追加された天頂山と雄阿寒岳は分類対象外)。→常時観測火山

活動度による火山の分類
ランク活動度火山数火山名
A特に高い13十勝岳北海道)、樽前山(北海道)、有珠山(北海道)、北海道駒ヶ岳(北海道)、浅間山(群馬・長野)、伊豆大島(東京)、三宅島(東京)、伊豆鳥島(東京)、阿蘇山(熊本)、雲仙岳(長崎)、桜島鹿児島)、薩摩硫黄島(鹿児島)、諏訪之瀬島(鹿児島)
B高い36知床硫黄山(北海道)、羅臼岳(北海道)、摩周(北海道)、雌阿寒岳(北海道)、恵山(北海道)、渡島大島(北海道)、岩木山(青森)、十和田(青森・秋田)、秋田焼山(秋田)、岩手山(岩手)、秋田駒ヶ岳(岩手・秋田)、鳥海山(秋田・山形)、栗駒山(岩手・宮城・秋田)、蔵王山(宮城・山形)、吾妻山(山形・福島)、安達太良山(福島)、磐梯山(福島)、那須岳(栃木)、榛名山(群馬)、草津白根山(群馬)、新潟焼山(新潟)、焼岳(長野・岐阜)、御嶽山(長野・岐阜)、富士山(山梨・静岡)、箱根山神奈川)、伊豆東部火山群(静岡)、新島(東京)、神津島(東京)、西之島(東京)、硫黄島(東京)、鶴見岳・伽藍(がらん)岳(大分)、九重山(大分)、霧島山(宮崎・鹿児島)、口永良部島(鹿児島)、中之島(鹿児島)、硫黄鳥島(沖縄)
C低い36アトサヌプリ(北海道)、丸山(北海道)、大雪山(北海道)、利尻山(北海道)、恵庭岳(北海道)、倶多楽(くったら)(北海道)、羊蹄山(北海道)、ニセコ(北海道)、恐山(青森)、八甲田山(青森)、八幡平(岩手・秋田)、鳴子(宮城)、肘折(山形)、沼沢(福島)、燧ヶ岳(福島)、高原山(栃木)、日光白根山(栃木・群馬)、赤城山(群馬)、横岳(長野)、妙高山(新潟)、弥陀ヶ原(富山)、アカンダナ山(長野・岐阜)、乗鞍岳(長野・岐阜)、白山(石川・岐阜)、利島(東京)、御蔵島(東京)、八丈島(東京)、青ヶ島(東京)、三瓶山(島根)、阿武火山群(山口)、由布岳(大分)、福江火山群(長崎)、米丸住吉池(鹿児島)、池田山川(鹿児島)、開聞岳(鹿児島)、口之島(鹿児島)
分類対象外25ベヨネース列岩(東京)、須美寿(すみす)島(東京)、孀婦岩(そうふいわ)(東京)、海形海山(東京)、海徳海山(東京)、噴火浅根(東京)、北福徳堆(たい)(東京)、福徳岡ノ場(東京)、南日吉海山(東京)、日光海山(東京)、若尊(わかみこ)(鹿児島)、西表島北北東海底火山(沖縄)、茂世路(もよろ)岳(択捉(えとろふ)島)、散布(ちりっぷ)山(択捉島)、指臼(さしうす)岳(択捉島)、小田萌(おだもい)山(択捉島)、択捉焼山(択捉島)、択捉阿登佐岳(あとさぬぶり)(択捉島)、ベルタルベ山(択捉島)、ルルイ岳国後(くなしり)島)、爺爺(ちゃちゃ)岳(国後島)、羅臼(らうす)山(国後島)、泊山(国後島)、天頂山(北海道)、雄阿寒岳(北海道)

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百科事典マイペディアの解説

活火山【かっかざん】

現在,噴気活動などを含めた広義の火山活動を行っている火山。しかし火山活動の時間スケールはたいへん長く,たとえば複成火山では,しばしば数万年の休止期間をはさんで活動が継続している。
→関連項目浅間山阿蘇山駒ヶ岳(北海道)桜島白根山(群馬)十勝岳三原山雌阿寒岳焼岳焼山(新潟)

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岩石学辞典の解説

活火山

現在噴火または噴気活動を続けている火山.以前は明治時代以後活動をしていない火山のうち,歴史時代に噴火記録のある火山を休火山,噴火記録のない火山を死火山とよんだが,この名称は便宜的で区別が困難であり,現在は歴史的に噴火記録のある火山はすべて活火山としている.

出典|朝倉書店
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大辞林 第三版の解説

かっかざん【活火山】

〔「かつかざん」とも〕
現在、火山活動をしているか、近い将来に噴火が予想される火山。浅間山・三原山・桜島など。さらに防災上の観点から、近年、その定義がより広範なものへと変更されてきている。国際的には、過去一万年間に噴火したものとされ、富士山も含まれることになる。 → 休火山死火山

出典|三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

活火山
かつかざん
active volcano

活動的で今後も噴火のおそれがある火山のこと。活火山のほかに休火山、死火山ということばもかつては使われたが、休火山と活火山の分類があいまいであることや、死火山と思われていた雌阿寒岳(めあかんだけ)、御嶽山(おんたけさん)などが噴火した例もあり、いまはこれらのことばは使われなくなってきた。
 数万年以上もある火山の寿命からみれば、人間の歴史は一瞬にすぎないため、有史時代に噴火の記録がないからといって、将来も噴火をおこさないという保障はない。世界的にも活火山の定義は明確なものはないが、最近1万年間に噴火したことのある火山の数は1500を超えると考えられている。日本では火山噴火予知連絡会(1974年設置)が1975年(昭和50)以来、活火山の定義を取り決めており、当時は「噴火の記録のある火山及び現在活発な噴気活動のある火山」を活火山とし、77火山の資料をまとめた(『日本活火山要覧』)。1991年(平成3)には定義を「過去およそ2000年以内に噴火した火山及び現在活発な噴気活動のある火山」に変更し83火山を選定した(1996年に3山追加、86火山となる)。しかし、その後、世界的な動向ともあわせ、かつ、火山学的見地から過去1万年間の噴火履歴で判断するのが適当であるとし、2003年(平成15)「概(おおむ)ね過去1万年以内に噴火した火山、及び現在活発な噴気活動のある火山」を活火山の定義とし、108火山を選定した。さらに、2011年には新たに2火山を追加し、110活火山となった。選定された火山は火山学的に評価された火山活動度に基づき、A~Cの3ランクに分類されている。海底火山等、データが不足しているものは活火山と選定しているが、分類はされていない。おもな活火山は以下のとおりである。
(1)ランクA 有珠山(うすざん)(北海道)、浅間山(あさまやま)(群馬・長野)、阿蘇山(あそさん)(熊本)、桜島(鹿児島)など。
(2)ランクB 羅臼(らうす)岳(北海道)、岩木山(青森)、岩手山(岩手)、蔵王(ざおう)山(宮城・山形)、吾妻(あづま)山(山形・福島)、草津白根山(群馬)、箱根山(神奈川)、富士山(山梨・静岡)、九重山(大分)、霧島山(宮崎・鹿児島)など。
(3)ランクC 大雪(たいせつ)山(北海道)、八甲田山(青森)、燧ヶ岳(ひうちがだけ)(福島)、赤城山(群馬)、乗鞍岳(長野・岐阜)、由布岳(大分)、開聞岳(鹿児島)など。
 活火山の恵みは大きいが、害も侮りがたい。気象庁は、2014年の時点で、47火山について、大学等の研究機関や自治体・防災機関等の協力を得ながら、地震計、GPS(全地球測位システム)、傾斜計、空振計、遠望カメラにより、活動状況を24時間体制で監視している。[諏訪 彰・中田節也]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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世界大百科事典内の活火山の言及

【火山】より

…したがって古い地質時代の火山は火山噴火地点としての意味が強い。
【活火山,休火山,死火山】
 火山を,(1)現在盛んに活動中のもの,(2)噴火の記録はあるが,現在は噴火もせず,噴気・硫気活動もないもの,(3)噴火の記録は残されてなく,現在も火山活動はないが,その形や構造から火山と認定されるものに分け,(1)を活火山active volcano,(2)を休火山dormant volcano,(3)を死火山extinct volcanoと呼ぶことがある。この分類は長いこと一般に使われていたが,便宜的なもので,休火山や死火山と考えられていたものが再び活動した例はいくつもある。…

※「活火山」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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