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活火山 かっかざんactive volcano

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

活火山
かっかざん
active volcano

活動的で,現在噴火しているか,近い将来噴火する可能性もある火山。活火山の定義は科学的には明確でないが,日本では防災対策上監視を必要とする火山という意味で,気象庁が活動的な火山として定常的火山観測を行なっている火山に対して使われることが多い。従来は歴史上噴火記録があるか,現在も活発な噴気が続いているような火山を活火山と呼んでいたが,1991年に火山噴火予知連絡会が再検討を行ない,過去およそ 2000年以内に噴火した火山という基準を設定した。しかし,2000年以上活動していない火山が噴火活動を再開した例があることと,国際的には過去 1万年に噴火が認められた火山を活火山と定義していることから,2003年,火山噴火予知連絡会はこの定義に従うよう基準を再設定した。2014年現在,日本国内では 110の火山が活火山として認定されている。(→常時観測火山

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知恵蔵の解説

活火山

活動的で近い将来噴火を起こす可能性のある火山。日本では、おおむね過去1万年以内に噴火した記録があるか、現在活発な噴気活動のある火山という基準で、2003年に全部で108の活火山が認定された。また、活動度を示す2つの尺度が見積もられた。(1)過去1万年間の噴火の頻度、規模、爆発性などを定量化した1万年活動度指数、(2)過去100年間の観測データに基づく100年活動度指数。ただし、海底火山北方領土の火山は、データ不足のため評価の対象外。2つの活動度指数を用いて、活火山は3段階に分類された。Aランク(最も活動度が高い)は有珠山浅間山三宅島、桜島など13火山、Bランク(活動度は中程度)の火山は富士山や霧島山など36火山、Cランク(活動度は最も低い)の火山は赤城山など36火山。現在は活動的でないが将来噴火しそうな火山を休火山、今後噴火しそうにない火山を死火山と呼ぶが、その判定は難しく、火山の分類に適用されることは少ない。

(井田喜明 東京大学名誉教授 / 2007年)

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朝日新聞掲載「キーワード」の解説

活火山

過去1万年以内に噴火した火山と今も活発な噴気活動が確認されている火山。気象庁が定義している。以前は「2千年以内」としていたが、1979年に御岳山(長野県岐阜県)が有史以来初めて噴火し、最後の活動から数千年後に噴火した火山もあるため、2003年に改めた。活火山は北方領土や海底も含めて110あり気象庁が47について24時間体制で監視している。「休火山」「死火山」という表現は使われていない。

(2012-12-02 朝日新聞 朝刊 1総合)

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デジタル大辞泉の解説

かっ‐かざん〔クワツクワザン〕【活火山】

《「かつかざん」とも》おおむね過去1万年以内に噴火した火山、および現在活発な噴気活動のある火山。全国に111ある(平成29年7月現在)。→休火山死火山常時観測火山

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百科事典マイペディアの解説

活火山【かっかざん】

現在,噴気活動などを含めた広義の火山活動を行っている火山。しかし火山活動の時間スケールはたいへん長く,たとえば複成火山では,しばしば数万年の休止期間をはさんで活動が継続している。
→関連項目浅間山阿蘇山駒ヶ岳(北海道)桜島白根山(群馬)十勝岳三原山雌阿寒岳焼岳焼山(新潟)

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岩石学辞典の解説

活火山

現在噴火または噴気活動を続けている火山.以前は明治時代以後活動をしていない火山のうち,歴史時代に噴火記録のある火山を休火山,噴火記録のない火山を死火山とよんだが,この名称は便宜的で区別が困難であり,現在は歴史的に噴火記録のある火山はすべて活火山としている.

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大辞林 第三版の解説

かっかざん【活火山】

〔「かつかざん」とも〕
現在、火山活動をしているか、近い将来に噴火が予想される火山。浅間山・三原山・桜島など。さらに防災上の観点から、近年、その定義がより広範なものへと変更されてきている。国際的には、過去一万年間に噴火したものとされ、富士山も含まれることになる。 → 休火山死火山

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

活火山
かつかざん
active volcano

活動的で今後も噴火のおそれがある火山のこと。活火山のほかに休火山、死火山ということばもかつては使われたが、休火山と活火山の分類があいまいであることや、死火山と思われていた雌阿寒岳(めあかんだけ)、御嶽山(おんたけさん)などが噴火した例もあり、いまはこれらのことばは使われなくなってきた。
 数万年以上もある火山の寿命からみれば、人間の歴史は一瞬にすぎないため、有史時代に噴火の記録がないからといって、将来も噴火をおこさないという保障はない。世界的にも活火山の定義は明確なものはないが、最近1万年間に噴火したことのある火山の数は1500を超えると考えられている。日本では火山噴火予知連絡会(1974年設置)が1975年(昭和50)以来、活火山の定義を取り決めており、当時は「噴火の記録のある火山及び現在活発な噴気活動のある火山」を活火山とし、77火山の資料をまとめた(『日本活火山要覧』)。1991年(平成3)には定義を「過去およそ2000年以内に噴火した火山及び現在活発な噴気活動のある火山」に変更し83火山を選定した(1996年に3山追加、86火山となる)。しかし、その後、世界的な動向ともあわせ、かつ、火山学的見地から過去1万年間の噴火履歴で判断するのが適当であるとし、2003年(平成15)「概(おおむ)ね過去1万年以内に噴火した火山、及び現在活発な噴気活動のある火山」を活火山の定義とし、108火山を選定した。さらに、2011年には新たに2火山を追加し、110活火山となった。選定された火山は火山学的に評価された火山活動度に基づき、A~Cの3ランクに分類されている。海底火山等、データが不足しているものは活火山と選定しているが、分類はされていない。おもな活火山は以下のとおりである。
(1)ランクA 有珠山(うすざん)(北海道)、浅間山(あさまやま)(群馬・長野)、阿蘇山(あそさん)(熊本)、桜島(鹿児島)など。
(2)ランクB 羅臼(らうす)岳(北海道)、岩木山(青森)、岩手山(岩手)、蔵王(ざおう)山(宮城・山形)、吾妻(あづま)山(山形・福島)、草津白根山(群馬)、箱根山(神奈川)、富士山(山梨・静岡)、九重山(大分)、霧島山(宮崎・鹿児島)など。
(3)ランクC 大雪(たいせつ)山(北海道)、八甲田山(青森)、燧ヶ岳(ひうちがだけ)(福島)、赤城山(群馬)、乗鞍岳(長野・岐阜)、由布岳(大分)、開聞岳(鹿児島)など。
 活火山の恵みは大きいが、害も侮りがたい。気象庁は、2014年の時点で、47火山について、大学等の研究機関や自治体・防災機関等の協力を得ながら、地震計、GPS(全地球測位システム)、傾斜計、空振計、遠望カメラにより、活動状況を24時間体制で監視している。[諏訪 彰・中田節也]

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世界大百科事典内の活火山の言及

【火山】より

…したがって古い地質時代の火山は火山噴火地点としての意味が強い。
【活火山,休火山,死火山】
 火山を,(1)現在盛んに活動中のもの,(2)噴火の記録はあるが,現在は噴火もせず,噴気・硫気活動もないもの,(3)噴火の記録は残されてなく,現在も火山活動はないが,その形や構造から火山と認定されるものに分け,(1)を活火山active volcano,(2)を休火山dormant volcano,(3)を死火山extinct volcanoと呼ぶことがある。この分類は長いこと一般に使われていたが,便宜的なもので,休火山や死火山と考えられていたものが再び活動した例はいくつもある。…

※「活火山」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

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