三苫郷(読み)みとまごう

日本歴史地名大系 「三苫郷」の解説

三苫郷
みとまごう

海の中道うみのなかみちの基部、現三苫地区一帯に比定される。古来香椎宮の神領で、代々同宮の神官を勤めた三苫氏の名字の地。三苫虚空蔵堂鰐口銘(太宰管内志)に「筑前州香椎郷北庄三戸摩村虚空蔵堂鰐口、永享七年乙卯卯月吉日、大檀那施主次郎四郎敬白」とみえる。永正八年(一五一一)正月二三日の長氏等連署所領書上(三苫別家古文書写/大日本史料九―三)には「一、三苫郷竜王田地尻壱段、九日田」とある。年未詳三月一二日の大友氏加判衆連署副状(三苫文書/香椎B遺跡)では、香椎郷内の三苫職三二町分と若宮御灯職が三苫新太郎に還付されている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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