出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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[名称]
宮座は古代から中世の商工業や芸能などの〈座〉の成立と根底を同じくするが,のちには社殿での座席の意味と解されるようになった。宮座を意味する民俗語彙には,祭座,頭座,一族座,座衆,宮衆,宮講,神事講,結衆,座株,宮持,宮仲間,神官(じがん),社人衆,宮組,座仲間,頭仲間,祭仲間,宮筋,祝株(ほうりかぶ),モロトなどがある。現在,宮座は近畿地方を中心に,ほぼ越前・若狭(福井県),美濃(岐阜県),伊賀・伊勢(三重県)から西の中国,四国,北九州に分布しており,東日本にはその事例は多くない。…
…神社に奉仕することを職とする者。祭祀,祈禱をつかさどり,社殿や境内の守護も行う者を総称して神職,神官などと呼んだ。したがって具体的な名称は,時代や地域によって異なり,きわめてさまざまである。…
…日本の土着の信仰を,神道と呼ぶことは,中世に入っても一般化してはおらず,神道の語をカミそのもの,あるいはカミの働きをさすことばとして用いている例は少なくない。他方,神仏習合が進み,僧侶が土着の信仰を指すことばを求め,神官が神々への信仰を主張しはじめると,神道という語が土着の信仰とその教説をあらわすものとして用いられるようになった。中世の末に大きな力を持つようになった吉田神道は,その例であるが,日本の民族宗教の代表的なものとして吉田神道の教説に接したキリシタンの宣教師が,日本人の信仰をXinto(中世の神道家の中には濁音を嫌う人々が多く,神道の二字をシンドウではなくシントウと読むことが主張されていた)ということばでとらえたことに端を発して,神道の語は外国に知られることになった。…
※「神官」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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