神官(読み)しんかん

精選版 日本国語大辞典「神官」の解説

しん‐かん ‥クヮン【神官】

〘名〙 (古くは「じんかん」「じんがん」とも)
神社に奉仕して神事にたずさわる人。神主神職
※今昔(1120頃か)三一「本宮の僧俗の神宦等皆此を聞て」
② 特に、伊勢神宮に奉仕していた祠官。祭主・大宮司・少宮司・禰宜・権禰宜・宮掌の総称。第二次世界大戦後もほぼ同じ職制を踏襲。
※高野本平家(13C前)六「南都北嶺の大衆、熊野金峯山の僧徒、伊勢大神宮の祭主神官(ジングン)にいたるまで」
③ 神の官位。
※御伽草子・弁の草紙(室町時代小説集所収)(室町末)「桓武・平城・嵯峨の、三帝の勅願寺として、正一位准三宮日光山大権現と、御神官まいらせたまひて」

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デジタル大辞泉「神官」の解説

しん‐かん〔‐クワン〕【神官】

神社にを奉じ、神に仕え神事を執り行う人。特に公的に任命された神職。

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世界大百科事典内の神官の言及

【宮座】より


[名称]
 宮座は古代から中世の商工業や芸能などの〈座〉の成立と根底を同じくするが,のちには社殿での座席の意味と解されるようになった。宮座を意味する民俗語彙には,祭座,頭座,一族座,座衆,宮衆,宮講,神事講,結衆,座株,宮持,宮仲間,神官(じがん),社人衆,宮組,座仲間,頭仲間,祭仲間,宮筋,祝株(ほうりかぶ),モロトなどがある。現在,宮座は近畿地方を中心に,ほぼ越前・若狭(福井県),美濃(岐阜県),伊賀・伊勢(三重県)から西の中国,四国,北九州に分布しており,東日本にはその事例は多くない。…

【神職】より

…神社に奉仕することを職とする者。祭祀,祈禱をつかさどり,社殿や境内の守護も行う者を総称して神職,神官などと呼んだ。したがって具体的な名称は,時代や地域によって異なり,きわめてさまざまである。…

【神道】より

…日本の土着の信仰を,神道と呼ぶことは,中世に入っても一般化してはおらず,神道の語をカミそのもの,あるいはカミの働きをさすことばとして用いている例は少なくない。他方,神仏習合が進み,僧侶が土着の信仰を指すことばを求め,神官が神々への信仰を主張しはじめると,神道という語が土着の信仰とその教説をあらわすものとして用いられるようになった。中世の末に大きな力を持つようになった吉田神道は,その例であるが,日本の民族宗教の代表的なものとして吉田神道の教説に接したキリシタンの宣教師が,日本人の信仰をXinto(中世の神道家の中には濁音を嫌う人々が多く,神道の二字をシンドウではなくシントウと読むことが主張されていた)ということばでとらえたことに端を発して,神道の語は外国に知られることになった。…

※「神官」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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