三重らせん(読み)サンジュウラセン

化学辞典 第2版 「三重らせん」の解説

三重らせん
サンジュウラセン
triple helix, triplex

強度にすぐれるコラーゲン繊維の基本構造で,3本のコラーゲン鎖からなるらせん構造核酸にも特殊な場合に三重らせん構造が見られる.プリン塩基がつながった比較的長いDNA領域は,相補鎖がポリピリミジン配列を有するので,ポリプリン/ポリピリミジン領域とよばれる.このような配列からなる2本鎖DNAでは,らせんの大きな溝(major groove)にそって,もう1本のDNAが結合した三重らせんを形成することができる.この三重らせん構造は,poly(A)とpoly(U)が1:2の比率で複合体をつくることから見いだされた.2本のDNAと1本のRNAからなる三重らせんも見つかっている.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

ローマ法王ともいう。ラテン語 Papaの称号はカトリック教会首長としてのローマ司教 (教皇) 以外の司教らにも適用されていたが,1073年以後教皇専用となった。使徒ペテロの後継者としてキリスト自身の定...

教皇の用語解説を読む