上樫出村(読み)かみかしいでむら

日本歴史地名大系 「上樫出村」の解説

上樫出村
かみかしいでむら

[現在地名]栃尾市上樫出

栃尾郷最大の河岸段丘樫出原かしいではらを開析する刈谷田かりやだ川支流中沢なかざわ川の谷口集落。南西は吉水よしみず村、北は下樫出村、東は山を負う。もとは下樫出村と一村。文明年間(一四六九―八七)の長尾・飯沼氏等知行検地帳(上杉家文書)高波たかなみ保の飯沼弾正左衛門尉分に被官樫出新五郎給分として、本田・増分合計一万六千六二〇苅の「樫出」と、同一七年検地による本田・増分合計一万三千五六一束苅の石川長門守が所領とする「樫出」とがみえる。石川氏は飯沼氏同様守護上杉氏の有力家臣。明応六年(一四九七)の国衙之帳(「古文書集」所収文書)の「たかなみ之分」に「かし出方」「柳町殿樫出」、明応年間の国衙之日記(同文書)に「かしいて又四郎」とみえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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