上羽津村(読み)かみはねづむら

日本歴史地名大系 「上羽津村」の解説

上羽津村
かみはねづむら

[現在地名]新発田市上羽津

板山いたやまの北、板山川下流域に位置する。永正四年(一五〇七)一二月一三日付の上杉定実知行宛行状(大見安田氏文書)に「加地庄内羽津村」とみえ、勲功の賞として安田氏に宛行われている。天正二年(一五七四)の安田氏給分帳(北方文化博物館蔵)には「はね津」「羽禰津」などと記され、安田氏家臣の給分や居屋敷、不動ふどう院・香福こうふく院などの寺屋敷や給分があった。羽津村がいつ上下二村に分れたか不明だが、正保国絵図には上羽津村がみえ、村上藩領。万治二年(一六五九)検地帳(新発田市史資料)によると本田二〇町八反余で二八一石二斗余、本畑七町一反余で四五石八升余、新田九反余で一〇石九斗余、ほかに宝蔵ほうぞう院・地生じしよう院の屋敷三反四畝余。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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