下ぬ(読み)くだらぬ

精選版 日本国語大辞典 「下ぬ」の意味・読み・例文・類語

くだら‐・ぬ【下ぬ】

連語〙 (動詞「くだる(下)」に助動詞「ぬ」が付いたもの)
※虎明本狂言・鏡男(室町末‐近世初)「おんなと云ものはくだらぬ事をいふものじゃ」
浄瑠璃・生写朝顔話(1832)大磯揚屋の段「開き見れども下(クダ)らぬ漢文、『コハコハいかに』とあきれ果て」
滑稽本浮世風呂(1809‐13)三「いつまでもくだらぬ趣向乃毫(ふで)とりて」

くださら【下】=ぬ[=ない]

もらっても、ありがたくない。感心できない。→くださる(二)(一)③。
坊っちゃん(1906)〈夏目漱石〉六「そんな下さらない娯楽を授けるより赤シャツ洗濯でもするがいい」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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