デジタル大辞泉
「下さる」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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くださ‐・る【下】
- [ 1 ] 〘 他動詞 ラ行下二段活用 〙 ⇒くだされる(下━)
- [ 2 ] 〘 他動詞 ラ行五(四) 〙 ( 近世以降、[ 一 ]が四段活用化したもの )
- [ 一 ]
- ① 「与える」「くれる」の意の尊敬語。お与えになる。お下しになる。
- [初出の実例]「三匁下さるなら取持ちませう」(出典:歌舞伎・仏母摩耶山開帳(1693)一)
- ② 「もらう」の意の謙譲語。いただく。頂戴する。特に、飲食物をいただくの意で、飲食するのをへりくだっていうのに用いる。
- [初出の実例]「『まだまだもちるいでくへねへのは、疝気もちとはいとりもち』『アイその外、なんでも下さります』」(出典:洒落本・駅舎三友(1779頃)二階)
- 「ハイ、さけはすきで、一升ざけを下さります」(出典:滑稽本・東海道中膝栗毛(1802‐09)五)
- ③ ( もらっても、ありがたくないの意からか、また、「くだらない」に連想してできたものか ) 好ましく感じられる。また、下に打消の語を伴って、くだらない、つまらない、の意に用いる。→くださらぬ。
- [初出の実例]「さういふ似而非なる奇人は、あんまり下(クダ)さった方じゃアないネヱ」(出典:当世書生気質(1885‐86)〈坪内逍遙〉三)
- [ 二 ] 補助動詞として用いる。他の動作を表わす語句について、その動作の主が恩恵を与える意を、恩恵を受ける者の立場から敬っていう。「…(て)くれる」の尊敬語。
- (イ) 動詞に接続助詞「て」のついたものにつく。
- [初出の実例]「よふ生きてゐて下さって、父をおがむ有がたや」(出典:浄瑠璃・国性爺合戦(1715)三)
- 「私のやうなものでもあちこちからお世話遊して下(クダ)さいますがネ」(出典:滑稽本・浮世風呂(1809‐13)二)
- (ロ) 動詞の連用形に「お」を冠したもの、あるいは動作性の漢語名詞に「ご」を冠したものにつく。
- [初出の実例]「御慈悲に命をおたすけ下さりまし」(出典:滑稽本・八笑人(1820‐49)初)
- 「御気に障ったら、御勘弁下(クダ)さい」(出典:人情本・いろは文庫(1836‐72)二五)
下さるの補助注記
( 1 )命令形が「ください」となること、助動詞「ます」に続くとき「ください」の形が現われること、「ます」の命令形「まし」「ませ」が直接付くことなどから、特別ラ行四段活用とか、ラ行変格活用とか呼ぶ意見もある。→ください。
( 2 )「た」「て」に続くとき、「浮世風呂‐三」の「をばさんがうめて下(クダ)すって、てうどよいお加減だ」などのように「くだすって」「くだすった」の形をとる場合がある。
くんさ・る【下】
- 〘 他動詞 ラ行四段活用 〙 「くださる(下)」の変化した語。
- [初出の実例]「『茶もわいてをる、一つおまそか』『いえ、お構ひくんさりますな』」(出典:浄瑠璃・鶊山姫捨松(1740)二)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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