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娯楽 ゴラク

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デジタル大辞泉の解説

ご‐らく【娯楽】

[名](スル)仕事や勉学の余暇にする遊びや楽しみ。また、楽しませること。「娯楽施設一つない山間の地」「娯楽映画」
「装飾は人の心目を―し」〈逍遥小説神髄

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大辞林 第三版の解説

ごらく【娯楽】

( 名 ) スル
心を慰め、楽しむこと。また、そのような物事。笑い、喜ぶような楽しみ。 「 -室」 「 -施設」 「極楽の浄土に抜苦-するが如し/千山万水 乙羽

出典|三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

娯楽
ごらく
entertainment

一般に人間の心を楽しませ慰める活動をさす。したがって娯楽は、睡眠・食事・その他の生理的必需行動や労働・学業などの義務的行動の対極にあって、余暇時間のなかで行われることが多い。その意味では、レクリエーションや遊びと近い概念である。しかしレクリエーションは、心身の緊張緩和リフレッシュという役割・機能を重くみる概念であり、活動の内容や種類にはあまりウェイトを置いていない。また遊びは、生理的必需行動や労働・学業などの日常生活から離れて、報酬や損得や生産性を問題とせず、遊ぶこと自体を目的とする自由な行動であり、行う人間にとっての意味づけを重視する哲学的な概念である。したがって、これらとの対比でいえば、娯楽は、レクリエーションや遊びのなかで採用されることの多い行動のうち、人間を楽しませるような諸行動の総括名称であると同時に、それを行う人間の活動そのものをもさす名称であるということができよう。[田村穣生]

娯楽の種類

娯楽行動にはさまざまなものがあるが、大別すると、〔a〕心理的な刺激によって楽しむもの、〔b〕身体を動かすことによって楽しむものの2種類がある。このうち〔a〕(心理刺激型娯楽)としては、(1)見物(演劇やスポーツを見る)、(2)鑑賞(テレビ視聴、音楽を聴く、読書など)、(3)ゲーム、ギャンブル(パチンコ、マージャン、囲碁、将棋、テレビゲームなど)、(4)交際(スナック、居酒屋、レストランなどで友人と歓談)などがある。また〔b〕(身体型娯楽)としては、(1)スポーツ(テニス、ジョギング、水泳など)、(2)行楽・散策(ハイキング、ドライブ、街歩きなど)、(3)ホビー、手すさび(プラモデル、日曜大工など)、(4)観光旅行、などがある。このような区分で考えた場合、それらのなかに含まれる具体的な行動は時代とともに変化する。たとえば江戸時代を例にとれば、見物なら芝居、鑑賞なら錦絵(にしきえ)、ゲームなら矢場(やば)、交際なら居酒屋、スポーツなら相撲(すもう)、行楽・散策なら花見、手すさびなら細工もの、観光旅行なら伊勢(いせ)参りなどが行われていた。その後、民衆娯楽時代の始まりといわれる大正中期には、見物するものとして活動写真(映画)が、交際場としてカフェーが流行する。そして第二次世界大戦後になると、在来の娯楽とアメリカから入ってきた新しい娯楽が巧みに組み合わされて、現在のような多彩な娯楽が行われるようになった。[田村穣生]

大衆の日常生活と娯楽

大衆の日常生活における娯楽は、その時々の各人の置かれた状況に応じて選択されている。たとえば朝起きてすぐテレビを見る、通勤電車の中で文庫本を読む、美容院で週刊誌を読む、夜自室でステレオを聴く、友人とスナックで一杯やる、会社の人とマージャンをやる、帰宅途中パチンコ店に立ち寄る……など、ごく日常の生活行動の流れのなかでさまざまな娯楽種目が適宜選択され、行われている。これらの娯楽種目は、大衆の日常生活のなかで発生する短い余暇時間あるいはごく限られた行動しかできないような制限つき余暇時間にあったものが選択されている。つまり手軽な娯楽種目しか行いえないような余暇時間が大衆の日常生活には意外に多い。大衆の娯楽のなかでマス・メディア利用の多いことがよく指摘されるが、生活実態から考えれば、それはやむをえないともいえる。その反面、連休や週末の余暇時間は平日よりも制約条件が少ないから、そのようなときには娯楽種目の選択幅はかなり広がる。しかしそれにもかかわらず、ゴールデン・ウィークなどには特定の行楽地や娯楽施設に多くの人々が集中するし、週末の盛り場もたくさんの人々で大混雑している。つまり、連休や週末などにおいても、各人はほぼ似たような娯楽種目を選択しており、その意味では、大衆はかなり画一化した娯楽行動を行っているのが実態である。[田村穣生]

現代娯楽の問題点

現代娯楽の大きな問題点としては、過密化と画一化があげられよう。これは人口の集中化・過密化、そして大衆の日常生活のパターンの画一化が基本にあり、一方で娯楽を提供する側も大衆の大量動員をねらってさまざまな経営手法を用いていることがこれと対応している。しかし娯楽における過密化は、娯楽本来の目的である楽しさを減殺することになり、結果において娯楽が娯楽でなくなるおそれがある。また娯楽の画一化は、文化の発達・進歩という点から考えた場合、けっして好ましいことではない。現代娯楽のもう一つの大きな問題は、一部マスコミや風俗営業の「性」の売り方に象徴されるような、著しく公序良俗を害するとみなされる実態があることである。これは表現の自由とかかわる微妙な問題をはらんでおり、しかも少なからず大衆の支持もあるだけに、法や権力によって規制することは避けるのが望ましい。この種の問題は、人間社会における永遠の課題の一つともいえる。[田村穣生]
『仲村祥一編『現代娯楽の構造』(1973・文和書房) ▽加藤秀俊著『都市と娯楽』(1969・鹿島研究所出版会) ▽石川弘義編著『娯楽の戦前史』(1981・東京書籍) ▽石川弘義編著『余暇の戦後史』(1979・東京書籍) ▽河合良紀・中山裕登著『レジャー産業界』(教育社新書) ▽余暇開発センター編『レジャー白書』(1997・余暇開発センター) ▽総理府編『観光白書』(1997・大蔵省印刷局) ▽石川弘義他編『大衆文化事典』(1991・弘文堂)』

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