下は夏も小袖(読み)くださるものはなつもこそで

精選版 日本国語大辞典 「下は夏も小袖」の意味・読み・例文・類語

くださるもの【下】=は[=なら]夏(なつ)も小袖(こそで)

(「小袖」は絹の綿入れ) 人のくださるものは、たとえ夏の小袖のような不要なものでも、辞退しないでもらうものだ。もらえるものは、何でももらった方がよいの意、また、欲の深いたとえに用いられる。〔諺苑(1797)〕
歌舞伎松栄千代田神徳徳川家康)(1878)二幕「有難うござりまする、下さる物は夏も小袖、頂いておきまする」

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