下中沢村(読み)しもなかざわむら

日本歴史地名大系 「下中沢村」の解説

下中沢村
しもなかざわむら

[現在地名]新座市さかえ一―五丁目・池田いけだ三―五丁目など

つじ村の南東にあり、黒目くろめ川右岸の沖積低地と南の武蔵野台地朝霞面からなる。台地と低地の境は市場いちば坂・観音かんのん坂などの急な坂や崖で、妙音みようおん沢など豊富な湧水がある。はら谷戸やと村・中沢村と村域が錯雑する。近世前期に片山村から分郷した村で、片山一〇ヵ村のなかでは最も開発が遅いという(風土記稿)。元禄郷帳では「片山下中沢村」とみえ、高一六〇石。天保郷帳でも下中沢村だが、「風土記稿」および幕末の改革組合取調書は上片山村と記す。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報