下多気村(読み)しもたげむら

日本歴史地名大系 「下多気村」の解説

下多気村
しもたげむら

[現在地名]美杉村下多気

八手俣はてまた川の上流にあり、北東はしもがわ村、南は上多気かみたげ村、東は雨乞あまごい(六九八メートル)を経て小川おがわ(現嬉野町)、北西山地はうるし高原で高所たかんじよ(七七二メートル)を経て八知やち村と接する。中世の北畠氏の居城霧山きりやま城の城下的な存在であったことが、多気城下古図(神宮文庫蔵)によってうかがえる。城下の北辺には、金国寺・妙法みようほう院・銀山かなやま大明神・西向さいこう院などの寺社や侍屋敷とともに八手俣川沿いは町人の居住地でもあったらしい。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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