西向寺(読み)さいこうじ

日本歴史地名大系 「西向寺」の解説

西向寺
さいこうじ

[現在地名]東郷町松崎

瑞運山と号し、浄土宗本尊阿弥陀三尊。慶長元年(一五九六)の開創で、開山は寿心と伝える。寺伝によると、関ヶ原の合戦以来衰退し、享保五年(一七二〇)一〇世誠誉が入山した頃、その荒廃ぶりは目にあまるものがあったという。同七年、松崎を支配した鳥取藩着座家和田氏の四代昭信(天養院)を祀ったことで同氏から寄進を受け、再建された。一五世習誉の頃、藩の許可を得て伯耆東三郡に浄財を募っている。

西向寺
さいこうじ

[現在地名]北区紫野東蓮台野町

浄土宗、幸阿弥谷と号し、本尊は阿弥陀如来。寛永年中(一六二四―四四)創建と伝える。境内北東隅に明徳二年(一三九一)年号をもつ地蔵菩薩板石塔婆がある。高さ一・五メートル余、幅約五八センチ、厚さ約六センチの板碑で、表面宝蓋を戴いた地蔵立像を線刻し、下部に一対の宝花を置き、その間に銘文を刻する。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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