下御領村(読み)しもごりようむら

日本歴史地名大系 「下御領村」の解説

下御領村
しもごりようむら

[現在地名]神辺町下御領

上御領村の西南に位置し、古代山陽道が通る。当地には縄文後期の神辺御領遺跡、弥生後期の御領遺跡・備後国分寺遺跡、古墳前期の表山おもてやま古墳、奈良前期の備後国分寺跡がある。

もと上御領村と合わせて御領とよばれたが、中世後期から近世初期にかけて上下に二分され、天正一五年(一五八七)頃下御領村となった。元和五年(一六一九)の備後国知行帳によると高七二一石余、元禄一三年(一七〇〇)の下御領村御検地水帳(広島大学蔵)では反別九四町余・高一千一〇一石余。福山藩水野家断絶後幕府領、同年以降福山藩領。「備後郡村誌」に「山四合田畑六合村ニ御座候、但旱損所」とあり、野山(後山)六〇〇町余(上御領村との入会山)、池一で五町九反余(下御領村湯野村寄合池)、寺一、山伏寺一、宮社一四、四ッ堂二があり、宝永八年(一七一一)の家数八二・人数五〇五、馬三・牛一五、郷蔵一。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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