下水流遺跡(読み)しもづるいせき

日本歴史地名大系 「下水流遺跡」の解説

下水流遺跡
しもづるいせき

[現在地名]東郷町下三ヶ

坪谷つぼや川によって形成された標高六七―六九メートルの低河岸段丘上にある。昭和六一年(一九八六)に発掘調査が行われた。包含層の残りはよくなかったが、縄文時代晩期・弥生時代中期の包含層が確認された。縄文時代は住居跡の可能性もある半削平の浅い掘込み、焼土面、石組状の遺構があり、周辺から口縁部肥厚の粗製深鉢形土器や浅鉢形を主とする精製磨研土器のほか打製石斧石鏃・十字形石器・円盤状石器・磨石・石皿・石錘が出土している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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