下消ゆ(読み)シタギユ

デジタル大辞泉 「下消ゆ」の意味・読み・例文・類語

した‐ぎ・ゆ【下消ゆ】

[動ヤ下二]積もった雪の下の方がとける。
「―・ゆる雪間の草のめづらしくわが思ふ人にあひみてしかな」〈後拾遺・恋一〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「下消ゆ」の意味・読み・例文・類語

した‐ぎ・ゆ【下消】

  1. 〘 自動詞 ヤ行下二段活用 〙 積もった雪などの下の方がとける。
    1. [初出の実例]「うぐひすのねはうちとけてあしひきの山の雪こそしたぎえにけれ」(出典:元輔集(990頃))
    2. 「下きゆる雪間の草のめづらしくわが思ふ人に逢ひ見てしがな〈和泉式部〉」(出典:後拾遺和歌集(1086)恋一・六三五)

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