不取敢(読み)とりあえず

精選版 日本国語大辞典 「不取敢」の意味・読み・例文・類語

とりあえ‐ずとりあへ‥【不取敢】

  1. 〘 副詞 〙
  2. 他に何する暇もなく。たちどころに。すぐに。
    1. [初出の実例]「高潮といふ物になむ、とりあへず、人そこなはるるとは聞けど」(出典:源氏物語(1001‐14頃)須磨)
  3. 他の事はさしおいて、そのことをまず第一にするさま。まずさしあたって。間に合わせとして。
    1. [初出の実例]「先不取敢御肴にて御銚子まいる、其後御肴調進之」(出典:親元日記‐文明一七年(1485)八月四日)
    2. 「なふ落付いたら取あへず其儘無事の便をや」(出典:浄瑠璃・新うすゆき物語(1741)中)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

ローマ法王ともいう。ラテン語 Papaの称号はカトリック教会首長としてのローマ司教 (教皇) 以外の司教らにも適用されていたが,1073年以後教皇専用となった。使徒ペテロの後継者としてキリスト自身の定...

教皇の用語解説を読む