新うすゆき物語(読み)しんうすゆきものがたり

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典「新うすゆき物語」の解説

新うすゆき物語
しんうすゆきものがたり

浄瑠璃。時代世話物。時代設定は鎌倉であるが,角書 (つのがき) に「時代・世話」と明記されており,時代物の5段形式ではなく世話物の3巻形式をとる。文耕堂三好松洛竹田小出雲 (2世出雲) らの合作。寛保1 (1741) 年大坂竹本座初演。近世初期の恋愛小説『薄雪物語』を改作した小説『新薄雪物語』の浄瑠璃化であるが,内容は清水見初めの場面以外はまったく異なる。歌舞伎『一心二河白道 (いっしんにがびゃくどう) 』 (近松門左衛門作,元禄 11〈1698〉) ,『薄雪今中将姫』 (作者不祥,同 13) との影響関係が指摘されている。中巻「園部館 (相腹) 」が中心で,奉納した刀に入っていたやすり目から,将軍調伏の嫌疑をかけられた園部左衛門と幸崎伊賀の娘うすゆき姫を,双方の親が互いに子を取替えて預り,逃がした末に申しわけのために切腹して対面し,互いに親として武士としての行為に感謝しあう。下巻鍛冶屋」では悪にくみする刀鍛冶団九郎への親心が描かれる。

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精選版 日本国語大辞典「新うすゆき物語」の解説

しんうすゆきものがたり【新うすゆき物語】

浄瑠璃。時代物。三段。文耕堂・三好松洛・小川半平・竹田小出雲(二世竹田出雲)の合作。寛保元年(一七四一)大坂竹本座初演。仮名草子「薄雪物語」による薄雪姫と園部左衛門との恋愛に、正宗、国行などの刀鍛冶(かじ)の名工物語をからませて脚色したもの。中の巻「三人笑い」(園部屋敷相腹)の場が有名。歌舞伎では、上の巻の「清水花見」の場が、のちの時代物序幕の典型となった。新うすゆき。

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歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典「新うすゆき物語」の解説

新うすゆき物語
(別題)
しん うすゆきものがたり

歌舞伎・浄瑠璃の外題。
元の外題
新薄雪物語
初演
寛保1.8(京・榊山座)

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