不胎化的介入(読み)ふたいかてきかいにゅう(その他表記)sterilizing intervention

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「不胎化的介入」の意味・わかりやすい解説

不胎化的介入
ふたいかてきかいにゅう
sterilizing intervention

為替市場介入による貨幣供給量変化が,貨幣供給量全体の変化につながることを容認しないのを不胎化的介入という。その逆に容認するのを非不胎化的介入 non-sterilizing interventionという。不胎化的介入の例としては,日銀券増発に際して,日銀信用の減少,特に政府短期証券の市場売却によって,その増発部分を相殺する方法がある。この場合にはドル買い介入によって,実質的には民間のドルと政府短期証券を交換したことになり,介入による日銀券の変化は生じないことになる。

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