不言の教え(読み)ふげんのおしえ

故事成語を知る辞典 「不言の教え」の解説

不言の教え

ことばには頼らないで、直感的に体得するしかない教え。特に、老荘思想の教えのこと。

[由来] 「老子―二」や「老子―四三」に出て来ることばから。「老子」では、ある人にとって美しいものも別の人にとっては美しくないように、あらゆる価値観は相対的なものだ、と主張します。そして、そういう価値観を超えた「無為(何もしないこと)」という絶対的な立場は、「不言の教え」によってしか教えられない、と説いています。

出典 故事成語を知る辞典故事成語を知る辞典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android